ウィルワンの背臥位まとめ

 

  1. 「それでは次に仰向け(上向き)になっていただきたいので、タオルをお取りしたら、一度ベッドに腰を掛けてください」タオルを「足元」⇒「上半身」⇒「目元」の順でかける(「上半身」⇒「足元」⇒「目元」の順で外す)。タオルを取って履き物を出す。
  2. 枕とバスマットをベッドの下に置く。
  3. 「それでは仰向けになってください」(「私の手に頭がくっつくように」などと誘導してもOK」)。
  4. 「お顔にタオルをお掛けしてもよろしいでしょうか?」
  5. 顔にかけるタオルは、鼻の部分だけ折り返す。

 

コンタクト、付けまつげエクステなどで、かけて欲しくない人も多い。そういう人は、頭の下に枕を敷く。で、このタオルを活用してタオル越しに施術をしていく(例えば頸部ローリングなど)。タオルを頭の下に敷いておけば、置き場所に困って邪魔になるということも無くなる。

 

用語は「仰向け・うつ伏せ」より「上向き・下向き」のほうが患者は理解しやすい。なのでおススメ!(声掛け時に間違うことも無くなる)。

 

伏臥位の様に「足元にタオルお掛けします」「上半身にもタオルをお掛けします」などと言わなくても良い(ただ、取るときは声掛けしてあげたほうが良い?)。

 

 

上肢+頸部(背臥位)

 

背臥位では、肩と首くらいしかやらないと言われた。

 

肩甲帯への母指圧迫

上半身タオルを、前腕回内位で母指ですくい上げ(母指と示指の間にタオルがくるように)、前腕回外位にすることでタオルに「Tの字のたわみ」を作る。

鎖骨部に当たらないように、前腕を回内外中間位にして4指が(鎖骨ではなく)肩甲帯へ向くように。

肘を伸ばした状態で、ベッドに沿わせるように押し込んでいけば斜角筋に当たらなくて済む(長身博学男性がベッドに沿う様にすれば上手く当たるとアドバイス)。

ただし、ベッドに腕がズルズルと擦れる音がすると不快なので、ほんの少しだけ浮かせるようにすると良い(辛口男性に「何でズルズルと音がするんだ」と言われた)。

 

 

頸部への輪状牽引

肘を張った状態で臨床する方法も良かったが、最終的には「ある程度脇を締めて、肘のてこを使えるようにしながら実施する方法」に落ち着いた。

色んな方法があるが、「左右の3指を棘突起の部分で接触させ、大きく天井に引き上げてから、自身に引き寄せる」という方法を採用(辛口男性が推奨してくれた)。

「大きく天井に引き上げる」が不十分なまま手前に引くと心地よさが半減してしまうので注意。

 

2019年度からは棘突起よりも外側で「僧帽筋や板状筋を狙う方法」なので、もう少しマイルドで天井へ引き上げず反円を滑らかに描くような方法。なので、フィードバックが各受講生によって異なる可能性があるので注意。

 

 

上腕圧迫

(自分で用意したタオルを上肢へ縦へ被せて)肘と手首をもって、(肩関節外転で脇スペースを空けつつ)手を腹部(ASIS)に乗せる。

※手を腹部へ乗せることで肩関節内旋により上腕三頭筋も把握しやすくなる。

 

1点目はこの状態で「外側手で三角筋・内側手で(腋窩に触れない範囲で内側から二頭筋・三頭筋を)把握。

 

2点目は、(内側手は同じ部位を再び把握しつつ)外側手と内側手を揃えて中枢から末梢へ把握していく。

テスト的には圧迫する際、各手の母指と示指はくっつける(尺側内転して指を揃える)。

ただ、臨床では母指と示指を離した方が把持しやすいかも。

別法として上肢外転させ、前腕近位を大腿で支える方法だとスペースを確保して押しやすい(ただし、流れがスムーズではなくなるという欠点も)。

 

母指圧が強くなり、ベッド側へ三角筋を押し込んでしまいやすいので注意。母指は内転させて(示指にくっつけて)、虫様筋握りをすることで把握になるよう心掛ける。

 

実施後の「前腕アプローチ」のために(腹部に置いた)手をベッドへ戻して終了する。

 

 

前腕へのアプローチ

頭側へ向かった歩行肢位(ウィルワン的にはベッド側へ向いたマニュアルスタンスはNG)

前腕回内位(手背が上)で、手根圧迫⇒母指圧迫。

↓

前腕回外位(手掌が上)で、手根圧迫⇒母指圧迫。

 

手根圧迫は、頭側へ歩行肢位にした状態で、内側手で手部を軽く押さえて固定(母指圧迫は、同様でも良いし以下の様に重ね母指で圧迫しても良い)。

 

母指圧は「重ね母指」で実施。4指でしっかり包み込んだ状態で母指圧をする方が丁寧にされている感が出るので重要。

 

4指で包み込まずに母指圧迫すると、ベッドに前腕を押し付けられるため粗暴に扱われている感があるし、効果も半減する(施術者も4指でホールドしたほうが押圧し易い)。

 

前腕掌側・背側のいずれも骨間膜を狙うので、ゴールは橈尺骨の中央。

 

ただし、「前腕回内位での母指圧迫」は「外側上顆より遠位の、腕橈骨筋の筋腹」からスタートし、途中で少し(橈尺骨の中央に)ズラして修正したのちに、骨間膜に沿って圧していくという方法がGood。

 

肩凝りなど肩症状でも上肢はとても疲れやすい部位なので、上腕三頭筋と一緒に十分ほぐしてあげるのがおススメ(上腕三頭筋は必ずしもウィルワン方法を用いずとも良いし、伏臥位な状態で実施してあげても良い)

 

前腕は、筋腹であれば意外と強圧でも大丈夫(女性であっても)。なのでしっかりと体重を乗せて圧してあげる(by ウィルワン女性準スタッフより)

 

 

手掌(手掌正中・母指球・小指球)の圧迫

客に「手を大きくパーにしてください」と言えば、タオルワークがスムーズ(両小指に自身の手を引っ掛けやすい)。

 

ゴワゴワしたタオルより、手ぬぐいがメチャクチャタオルワークし易い。

 

「患者の小指・環指の間」に「PTの小指・環指の間」をタオル越しに入れ込んだ状態で、ベッドにしっかり置いた状態で、手掌へ体重圧を掛ける(手をベッドから浮かせた状態で圧迫することもできるが、手をベッドへ置いて体重圧を加えてあげたほうが気持ち良い)。

 

最初に「手の正中」を実施した後は、母指球側・小指球側のいずれでも良いので、一側ずつ実施してあげる。

小指球は、豆状骨は避ける(「ほぐしの達人の伏臥位バージョン」は、押してもパキッと鳴って気持ち良い?)

豆状骨の「遠位・撓側の縁」と「母指の一番盛り上がっている場所」と「労宮」にツボがある。

 

各指の牽引

タオル越しに把持する(側面だけを保持している場合があり、その場合は不安定になるので注意)。

途中で「手首」「手指」の持ち手を変える

必ず上腕も浮かせた状態で牽引。

 

手の振戦

前腕回内位(手の甲が天井側を向いた状態)にて両手で手部を把持する(手関節も動かすので、前腕を把持しないように)。

上記の状態で、手関節45°外転・肩関節45°屈曲位にポジショニング。

 

  • 肘をほぼ伸展位にした状態(極軽度屈曲した状態)で、小刻みに部ブルブルと震わせるように(肘の屈曲角度が多いと効果が無い)。

 

「綱引きの縄」を全員で上下にブルブルと震わせる感じ。

 

完全脱力していたら、他の手技と「刺激の種類」が異なるので凄くおススメ。

 

「手関節45°外転・肩関節45°屈曲位にポジショニング」と記載したが、「軽度外転・軽度屈曲位」で震わせてみて、脱力しているのであれば外転・屈曲角度を増やしたりして様々な角度で揺らしてあげるのも良い。

 

この手技の目的位は「血流の改善・浮腫み」に効果的とのテキストには記載されていたがゲートコントロール理論・上肢関節滑膜の改善にも有効なのではと考える。

 

 

下肢(背臥位)

 

大腿四頭筋の手根圧迫

 

大腿直筋

尾側手で膝蓋骨をふんわりと包んでおく(この手がアンカーポイントとなり、膝蓋骨を押さえつけてしまうリスクがなくなる)。

頭側手で(鼠径部に当たらないよう)前腕を回外させた状態で、大腿直筋を手根圧迫する。

大腿直筋大腿直筋は非常に過敏なため、少ない圧で十分。ゼロ圧からスタート。

なので移動する際、「ほぐしの達人のように一回一回手を離す」のではなく「皮膚をなぞるように移動する」の方が無難(パット離された状態からポンと圧せられるとビックリしてしまう)。

 

ただし「膝蓋骨を押さないだけの自信」がついたら、両手で大腿を包み込むようにしながら「両手根圧迫」のほうが安定感があって良い(大腿直筋がツルっと滑りにくく、患者の心地よさも異なる)。

 

内側広筋・外側広筋

個人的には「内側広筋と内転筋群のキワ」・「外側広筋と腸脛靭帯のキワ」という風に理解している。

  • 患者は下肢屈曲位(膝を立てる)。
  • PTは側方に立ち、頭側へ向かってフェンサースタンス。
大腿直筋は近位から遠位へ圧していくが、内側・外側広筋は遠位から近位へ圧迫していく。これは急に内側を圧迫されたら驚くためである(内側広筋はある程度近位まで移動したら早々にやめる)。

 

①外側広筋(と腸脛靭帯の間)

膝外側部へ「外側手」をカウンターで当てながら、「内側手の手根」で体重移動しながら外側広筋を圧迫していく。

遠位⇒近位へ手根圧迫。

 

①内側広筋(と内転筋群の間)

膝内側部へ「内側手」をカウンターで当てながら、「外側手の手根」で体重移動しながら内側広筋を圧迫していく。

遠位⇒近位へ手根圧迫

内側へ圧を加えなければならないため、外側広筋より難しい。

内側広筋は近位まで移動したら早々に止める(デリケートゾーンなため)。

 

内側広筋は外側広筋と比べて圧迫しにくい。

そのためか駒井先生は、股関節開排位にして、ベッドへ向かって(内側広筋+内転筋を)圧迫する方法を指導していた。

股関節可動域制限がある人は、ベッドへ押し付けず、自身の大腿へ乗せて圧迫する(浪越の内転筋指圧と同じ考え)とう考えもOKとのこと。こちらを膝屈曲位で押しにくければこちらを参考にする!

 

前脛骨筋

 

エラーは下腿内旋。

 

揃え母指で前脛骨筋を圧迫していく。

 

下腿内旋を抑制しつつ圧迫すポイントは以下の通り。

  • 脇を絞って、手関節背屈しながら圧迫。
  • 4指は内旋しないようカウンター。
  • で上記を意識しつつ、母指と4指を近づけるようなイメージで。

 

眼鏡の上級者に「今まで受けた中で、一番上手な圧迫だった」と評価された。

 

長指伸筋など、前脛骨筋以外の筋も圧迫してOK(前脛骨筋以外の揉捏も気持ちよかった)。

 

ちなみにウィルワンでは「母指圧迫」のみだが、実際は「母指揉捏」のほうが気持ち良いので、是非こちらもマスターすること!!
 
 

足底アーチの形成

 

板チョコをパキッと割るようにしつつ、4指で足底を圧迫。

アーチを形成するために、「皮をめくる様にしつつ」という表現も用いられるが、螺旋状というニュアンスになりやすいので、板チョコをイメージする。

4指の圧が分散しないように注意。

出来たらメチャクチャ気持ち良い(体験済み)

 

男性では良い反応が得られにくいので、「苦手手技」として、今後も練習していく。

エラーは「足関節底屈」とのことだが、辛口男性には「足関節底屈しながらパキッと割ったら上手に刺激が入った」とのこと。テスト的にはNGかもしれないが臨床的には「軽度背屈位(LPP)」で実施したほうが良いと感じる(ほぐしの達人でも入れてみる)。

 

足関節底屈を伴うのはNG。足関節前面に伸張感が加わってしまうと足底圧が気持ち良くない(加圧刺激自体も逃げてしまう)。

なので、足関節底背屈中間位で実施するように!

 

 

終了時の声掛け+叩打法+身体反応アドバイス

 

○○様、それではお時間となりました。最後に肩を叩いて終了となります。お履き物を左手(右手)へご用意いたしましたので、タオルをお取りしましたら、ゆっくりと起き上がって、ベッドに腰かけてください。

膝にタオルをお掛けしますね。こちらに貴重品を置かせていただきます。

肩にタオルをお掛けします。

少し肩を叩かせていただきます。

○○様、本日はありがとうございました。

 

 

叩打法

 

宿気打

両手を合わせ、小指末節骨外側でリズミカルに肩部~背部を叩く。

ポイントは「IP関節は伸展させおくこと(オムスビを握るみたいに屈曲させない)」。

自分たちが思っているよりも早く(高速に)叩くと心地よい(床屋さんのとはニュアンスが少し違う)。

 

拳打

拳を軽く握り、手関節掌屈・尺屈位で、手首を振る様にリズミカルに肩部から背部を叩く。

ポイントは以下の通り。

親指をきちんと立てる

親指をきちんと立てようと思うと「拳は、軽く握るというよりも、ちゃんと握る」としないと難しい。

当てる場所はMP関節。

 

合掌打・宿気打は、肩を往復する。

それ以外(つまり片手で可能な手技)は両肩端から始め、中央までいったら再び両肩まで戻る。

1手技実施すれば良いが、時間が余っていれば多くを実施して時間稼ぎをしてもOK。

※自分は肩たたきが重いと言われた。「もっと軽く空気を入れながらが良い」と

 

 

身体反応の説明+施術後のアドバイス

 

整体を受けた後の身体反応について説明させていただきます。本日、整体をうけたことによって眠気やだるさが現れることがあります。

これは、一時的な反応とされていますのでご安心ください。

反応には個人差がありますが2日以上継続する場合はご連絡ください。

本日はいつもより多めに水分をおとりになって、体内の水分バランスを整えてください。

 

お客様のお悩みに合わせたアドバイスも行う(ストレッチ・運動・ホームケア・食生活・生活習慣など)

 

 

お見送り

 

それでは、お出口までご案内いたします。お忘れ物はございませんか?「はい」

では、こちらへどうぞ。

 

○○様、本日はありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。気を付けてお帰り下さい。

 

 

 

運営者:長生術ノート管理人

  • 長生学園卒業
  • あん摩マッサージ指圧師
  • リハビリテーション領域の国家資格保有
  • 臨床経験15年以上

 

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