長生術とは

長生術は、極僅かしか存在しない「日本の伝統療術」の一つ

「長生術って、結局どんな施術なの?」

 

長生学園への入学を検討している人の中には、このような疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

 

私自身も、入学前に長生術について調べました。しかし、ネット上にある説明を読んでも、何となく分かるのは「脊椎矯正」くらい。

 

「プラーナ療法」「精神療法」と言われても、具体的に何をするのか、なかなかイメージできませんでした。

 

実際に施術を受けても、最初の印象は、

「身体をゆっくり揺らしながら、全身に比較的弱い刺激を加えている」

といった程度でした。

 

しかし、授業で長生術を学び、さまざまな先生の施術を受け、自分でも繰り返し練習していくと、単なる「弱いマッサージ」ではないことが少しずつ分かってきます。

 

長生術には、

  • 脊椎や関節をみる視点
  • 軟部組織への独特な触れ方
  • 手掌全体で相手を「把握」する感覚
  • 心地よい振幅・リズム
  • 患者さんとの信頼関係
  • 施術者自身の心の状態

など、いくつもの要素が含まれています。

 

そして、それらを個別の技術としてではなく、一つの施術の中で統合していくことが長生術の特徴なのだと私は考えています。

 

このページでは、長生学園の公式な説明も紹介しつつ、実際に長生術を学んだ立場から「結局、何をやっている施術なのか?」をできるだけ具体的に整理してみます。

 

長生術・長生医学については、施術者や教員によって解釈に違いがあります。以下は長生学園の公式見解そのものではなく、公式情報に私自身の学習経験・臨床的な考察を加えたものです。

 

 

長生術とは

 

長生術(長生療術)は、1931年に始まった日本発祥の伝統療術です。

 

長生学園の公式な説明によると、その始まりは長生上人が仏教の精神を基盤として研究・確立した治療法にあります。その後、1956年に「あん摩マッサージ指圧師」の養成校として長生学園が設立されました。

 

そして長生医学では、次の3つを基本としています。

 

長生術の3本柱大まかな意味
脊椎矯正脊椎・関節・姿勢など身体構造へのアプローチ
プラーナ療法手を介した触れ方、生命力・「気」を重視する考え
精神療法心身のつながりと患者さんとの信頼関係を重視する考え

 

つまり長生術は、単に「背骨をボキッと矯正する施術」ではありません。

 

身体構造への働きかけ、手による触圧刺激、施術者と患者さんとの関係性を一体として捉える手技療法と考えたほうが、実際の施術内容を理解しやすいと思います。

 

 

長生術は文章だけでは理解しにくい

 

長生術の難しいところは、「知識として理解すること」と「手で理解すること」に大きな隔たりがある点です。

たとえば、

  • 密着する
  • 把握する
  • プラーナを込める
  • 心地よい振幅をつくる

と説明されても、最初は何のことか分かりません。

 

ところが、上手な先生の施術を何度も受け、自分でも繰り返し練習していると、

 

「こういう触れ方のことだったのか」

 

と後から理解できることがあります。

 

その意味では、長生術は資料や動画だけで完全に理解するのが難しい手技だと思います。

 

特に重要なのが、これから解説する「脊椎矯正・プラーナ療法・精神療法」と、番外編として紹介する「独自の軟部組織アプローチ」です。

特徴① 脊椎矯正

長生術の中で、最も一般の人にもイメージしやすいのが「脊椎矯正」です。

 

長生では脊椎を身体の重要な部分と捉え、その状態を確認しながら施術します。公式カリキュラムでも、脊椎矯正だけでなく、運動法やストレッチなどを組み合わせて身体を整えることが紹介されています。

 

「矯正=バキバキ」ではない

 

「脊椎矯正」と聞くと、

 

首や腰を捻って「バキッ」と鳴らす施術

 

を想像する人も多いと思います。

 

しかし、長生術における矯正はそれだけではありません。

 

比較的ゆっくりと関節を動かす方法、身体を揺らしながら調整する方法、ストレッチ、運動など、さまざまな矯正方法があります。

 

したがって、

 

長生術=バキバキ整体

 

と理解してしまうのは少し違います。

 

むしろ実際の施術では、一般操作によって全身を緩めながら、必要に応じて関節・脊椎への直接的な操作を加えていくというイメージのほうが近いと思います。

 

 

「歪み」をどう考えるか

 

一方で、「背骨が歪んでいるから症状が出る。だから歪みを戻せば治る」と単純化してしまうことには、私は慎重です。

 

臨床では、明らかな左右差や変形があっても困っていない人もいます。

 

逆に、見た目には大きな問題がなくても強い痛みを訴える人もいます。

 

そのため私は、

 

脊椎のアライメントそのものを治療目的にするのではなく、その人の症状や動作、可動性、神経症状、生活背景などを評価する中の一要素として脊椎をみる

 

という使い方が現実的だと考えています。

 

たとえば、ある方向へ関節を動かすことで症状が軽減するのであれば、その反応は治療のヒントになります。

 

逆に「左右非対称だから」という理由だけで、必ず対称な状態へ戻さなければならないとは考えていません。

 

 

矯正手技そのものを目的にしない

 

関節音が鳴る矯正を好む人もいれば、怖いと感じる人もいます。

 

施術者側でも、積極的に用いる人と、ほとんど使わない人に分かれます。

 

私は、この違い自体は悪いことではないと思っています。

 

重要なのは、

 

「矯正すること」ではなく、「患者さんに何が必要なのか」

 

だからです。

 

特に頸部などについては、年齢、既往歴、症状、患者さんの不安や希望などを十分考慮する必要があります。

 

本人が怖がっているのに無理に高速の矯正をする必要はありません。

 

長生術を学ぶうえでも、

 

歪みを見つける → とりあえず矯正する

 

ではなく、

 

評価する → 必要な刺激を選択する

 

という視点を持っておくことが重要だと思います。

 

そして後述するように、長生術の魅力は脊椎矯正単独ではなく、脊椎・関節へのアプローチと独特の軟部組織手技が一つの施術に融合していることにあると私は感じています。

長生術の特徴② プラーナ療法

長生術を初めて知った人が最も「?」となりやすいのが、プラーナ療法だと思います。

 

長生学園では、プラーナをサンスクリット語の「気」「生命力」に相当する概念として説明しています。

 

さらに長生医学では、健康な人から病気で悩む人へプラーナが伝わると考え、患部に手を当てて状態を把握したり、「良くなれ」と念じる「正思念」とともに治療へ応用するとしています。

 

これだけ聞くと、

 

「気功みたいなもの?」

 

「手から何か特殊なエネルギーを出すの?」

 

と思うかもしれません。

 

私も最初はそうでした。

 

 

プラーナを西洋医学的にどう考えるか

 

当然ですが、「プラーナ」という名称の生命エネルギーが存在し、それが施術者の手から患者さんへ移動することが、西洋医学的に証明されているわけではありません。

 

では、長生で教わるプラーナ療法は、西洋医学を学んできた立場から見るとまったく意味のない概念なのでしょうか。

 

私は、そうとも思っていません。

 

むしろ長生術を学んでいく中で、

 

「治療効果を発揮しやすい条件を、施術者側からできるだけ整えていく」という考え方

 

として捉えると、非常に興味深いものに見えてきました。

 

私が入学当初の考察では、この部分を「プラセボ効果を発揮しやすい状態に自分自身を持っていくこと」と表現していました。

 

現在なら、もう少し広く「治療に伴う文脈効果(contextual effects)を最大限プラスに働かせること」と表現したほうが適切だと思っています。

 

 

「プラセボ=気のせい」ではない

 

ここでいうプラセボ効果は、

 

本当は何も起きていないのに、本人が効いたと思い込んでいるだけ

 

という意味ではありません。

 

人が治療を受けるときには、実際に身体へ加えられる刺激だけでなく、

以下などの多くの情報が同時に脳へ入力されます。

  • 「良くなりそうだ」という期待
  • 過去の治療経験
  • 施術者への信頼
  • どのような説明を受けたか
  • どのような環境で治療を受けたか
  • 施術者の表情や言葉、態度
  • 実際に触れられたときの心地よさ

 

そして、こうした「治療を取り巻く文脈」そのものが、痛みなどの知覚に影響することが分かっています。

 

特に疼痛領域では、「この治療によって痛みが軽くなる」という期待だけでも、脳内の疼痛調節に関係するシステムが変化することがあります。

 

実験では、鎮痛への期待によってμオピオイド受容体を介した内因性オピオイド系の活動が変化し、それとともに疼痛評価が低下することも確認されています。

 

つまり、

 

「良くなると思っていること」が、脳を介して身体反応へ影響すること自体は、決してスピリチュアルな現象ではない

 

ということです。

 

もちろん、だからといって「プラーナの存在が科学的に証明された」という話にはなりません。

 

私が言いたいのは、

 

長生でプラーナという言葉を使って説明されている現象の中には、現代医学の「期待」「条件づけ」「文脈効果」「治療者―患者関係」「疼痛調節」といった概念で説明可能な部分が含まれているのではないか

 

ということです。

 

 

私がプラーナを考えるときに重視している4つの要素

 

では実際の施術場面で、どのような条件が「プラーナが伝わる」と表現される状態につながるのでしょうか。

私なりに整理すると、大きく4つあります。

  1. 相手を良くしたいという施術者の意識
  2. 患者さんとの信頼関係
  3. 自分の施術に対する迷いの少ない一貫した態度
  4. 触れただけで安心感や心地よさを与えられるほど熟達した「施術家の手」

 

 

①相手を良くしたいという施術者の意識

 

「良くなってほしいと思いながら触ると治療効果が上がる」

 

とだけ書くと、かなり精神論に聞こえます。

 

しかし、もう少し細かく考えてみると、それほど不思議な話ではありません。

 

目の前の患者さんを本当に良くしたいと思って施術している人は、以下といった行動を自然に取りやすくなります。

相手の反応をよく観察する

痛がっていないか細かく確認する

身体の変化に注意を向ける

雑に触らない

手を離す瞬間まで丁寧に扱う

声のかけ方にも配慮する

 

反対に、

「今日は疲れたな」

「早く終わらないかな」

と考えながら機械的に身体を押していれば、その違いは触れ方や間の取り方、声の調子などに表れます。

 

つまり「気持ちが手に乗る」という長生独特の表現も、

 

精神状態が施術者の身体運動やコミュニケーションへ反映され、それを患者さんが知覚している

と考えれば、西洋医学的にもそれほど奇妙な話ではありません。

 

「相手を良くしたいと念じれば、未知のエネルギーが手から放出される」

 

と考える必要はありません。

 

少なくとも、施術者の意識によって実際の施術行動が変わり、その違いが患者さんへ伝わるという部分は十分理解できます。

 

 

②患者さんとの信頼関係

 

次に重要なのが、患者さんとの信頼関係です。

 

同じ場所を、同じ強さで、同じ時間だけ触られたとしても、

 

「この人なら身体を任せられる」

 

と思っている相手から触られる場合と、

 

「この人、大丈夫かな?」

 

と思っている相手から触られる場合では、受け手の感覚は同じではありません。

 

疼痛研究でも、治療者との良好な関係性は単なる「接客」の問題ではなく、疼痛や治療結果へ影響し得る文脈因子として研究されています。

 

また、

 

「以前この先生に治してもらった」

 

「この施術を受けると楽になる」

 

という経験が繰り返されれば、過去の経験そのものが次回の治療に対する期待につながります。

 

これは学習や条件づけという観点からも説明できます。

 

 

③自分の施術に対する「確信の強さ」

 

『自身の施術に対する「確信の強さ」』と記載しましたが、

 

以前は、もっと極端に、

 

『「自身の施術・価値観が絶対的に正しいのだ」という圧倒的なまでの先入観・自信

 

と考察していました。

 

言いたかったこと自体は、今でも変わっていません。

 

施術者自身が、

 

「これをやっても意味がないかもしれない……」

 

と迷いながら施術する場合と、

 

「この人には、この刺激が必要だ」

 

と自信を持って施術する場合では、声、触れ方、身体の使い方、患者さんへの説明まで変わってきます。

 

そして治療に対する期待が疼痛反応へ影響し得ること自体は、現在では神経生理学的にも説明されている現象です。

 

 

ただし、ここには重要な注意点があります。

 

「自信を持つこと」と「自分の考えを絶対視すること」は同じではありません。

 

根拠のない説明まで断言したり、患者さんに誤った情報を伝えたりすることを正当化してはいけません。

 

施術中は迷いなく患者さんへ向き合う。

 

しかし一歩臨床から離れれば、

 

「自分の考えは間違っているかもしれない」

 

と批判的に検討する。

 

私は、この両方を持っていることが施術家には必要だと思っています。

 

これは一見矛盾しているようですが、臨床家として非常に重要なバランスです。

 

 

④熟達した「施術家の手」

 

そして、プラーナを考えるうえで私が特に重要だと思っているのが、

 

触れただけで「この人は上手い」と感じてもらえるほどに出来上がった施術家の手

です。

 

マッサージを受け慣れている人なら、触れられて比較的早い段階で、

 

「この人は上手そうだ」

 

「何となく安心して身体を預けられる」

 

と感じた経験があるのではないでしょうか。

 

これは単なるプラセボだけではありません。

 

実際に皮膚へ加わる、

接触面積

圧の変化速度

手掌の密着

温度

振幅

リズム

などは、すべて身体へ入力される感覚刺激です。

 

長生術では、この触れ方をかなり重視します。

 

手掌全体を身体へ密着させ、相手を「把握」し、そこへ心地よい振幅を加えていく。

 

つまり長生におけるプラーナは、少なくとも実際の施術場面では、

 

「気持ち」だけではなく、熟達した触圧覚刺激とセットになって表現されている

 

ように私には感じられます。

 

この具体的な手技については、後述する「特徴④ 独自の軟部組織アプローチ」で詳しく説明します。

 

 

では、結局プラーナとは何なのか?

 

ここまでをまとめると、私はプラーナを、

 

「特殊なエネルギーが存在するかどうか」という一点だけでは捉えていません。

 

西洋医学的な視点から分解すれば、

  • 期待
  • 過去の経験・条件づけ
  • 治療に対する信念
  • 施術者に対する信頼
  • 施術者自身の自信や集中
  • 言語・非言語コミュニケーション
  • 心地よい触圧覚刺激
  • 密着・把握・振幅・リズム

などが複合して、治療体験そのものを構成していると考えています。

 

そして、それらによって生じる効果の一部は、現代医学では「プラセボ効果」あるいは、より広く「文脈効果」と呼ばれて研究されています。

 

プラセボ鎮痛については、期待や学習といった心理過程だけでなく、内因性オピオイド系など実際の神経生物学的変化を伴うことも示されています。

 

したがって私自身は、

 

長生でいう「プラーナ」をそのまま西洋医学で証明しようとするのではなく、プラーナと表現されてきた治療現象を、西洋医学で説明できる要素へ一つずつ分解して考えてみる

 

という立場を取っています。

 

そうすると、一見するとスピリチュアルに見えるプラーナ療法の中にも、現代の疼痛科学や徒手療法と接続できる部分がかなり見えてきます。

 

同時に、すべてを「プラセボだから」で片づけるのも違うと思います。

 

長生術には実際の触圧覚刺激や関節運動という物理的な入力もあり、その上に期待、信頼、安心感、施術者の態度などの文脈が重なっています。

 

私は、この「身体への刺激」と「治療を取り巻く文脈」を分離せず、一つの施術として扱おうとしているところに、プラーナ療法の面白さがあると感じています。

 

そして、この考えは次の「精神療法」と強くつながっています。

長生術の特徴③ 精神療法

長生術の3本柱の一つが「精神療法」です。

 

名前だけを見ると、心理カウンセリングや心理療法のようなものを想像するかもしれません。

 

しかし、少なくとも私が長生術を学ぶ中で理解した精神療法は、それとは少し違います。

 

長生学園では、身体だけでなく心にも目を向け、患者さんに寄り添う姿勢を治療師にとって重要なものとしています。

 

「心と身体は別々ではない」という発想

 

強いストレスを感じれば、以下などが生じることがあります。

  • 身体に力が入る
  • 呼吸が浅くなる
  • 食欲がなくなる
  • 眠れなくなる

 

反対に、身体の痛みが長期間続けば、不安になったり、気持ちが落ち込んだりすることもあります。

 

このように「心」と「身体」を完全に切り離して考えないことが、長生における精神療法の根底にあります。

 

患者さんを「症状だけ」で見ない

 

腰痛の患者さんを、

 

「腰が痛い人」

 

としてだけ見るのか。

 

それとも、

 

「痛みのせいで仕事が不安になっている人」

「趣味を続けられなくて落ち込んでいる人」

 

として見るのか。

 

同じ患者さんでも、施術者の見方によって関わり方は変わります。

 

長生でいう精神療法を、私は、

 

症状のある身体だけではなく、その身体を持って生活している人そのものを見る姿勢

 

だと理解しています。

 

技術と人間関係は切り離せない

 

非常に優れた技術を持っていても、

  • 話を聞かない
  • 説明しない
  • 高圧的
  • 患者さんが怖がっていることをする

という施術者であれば、患者さんは安心して身体を預けられません。

 

反対に、丁寧に話を聞き、相手を尊重し、安心して施術を受けられる環境をつくれば、身体の力も抜けやすくなります。

 

つまり、

 

精神療法はプラーナ療法の土台でもある

 

と私は考えています。

 

信頼関係がある。

安心して身体を預けられる。

そのうえで、熟達した「手」が触れる。

そして長生独自のリズムで身体を操作していく。

 

こう考えると、「脊椎矯正」「プラーナ療法」「精神療法」が三位一体とされている理由も理解しやすくなります。

特徴④(番外編) 独自の軟部組織アプローチ

ここまで「脊椎矯正・プラーナ療法・精神療法」について解説しました。

 

しかし実際に長生術を学んでいて、

 

「これこそ長生術の特徴では?」

 

と私が感じるものがあります。

 

それが、軟部組織に対する独特なアプローチです。

 

公式には3本柱に含まれていないので「番外編」としていますが、実技として長生術を理解するうえでは非常に重要です。

 

 

長生術は単純な「持続圧」ではない

 

あん摩・マッサージ・指圧にはさまざまな方法があります。

 

一般的な指圧では、狙った部位へ圧を加え、一定時間保持する方法も多く使われます。

 

一方、長生術では、

 

「把握する」

 

という考え方が非常に重要になります。

 

ここでいう把握は、単に筋肉をつかむという意味ではありません。

 

  1. 手掌や指を広く接触させながら、
  2. 手を身体へ密着させる
  3. 皮膚の余分なたるみを取る
  4. 軟部組織へ適度な予備緊張を与える
  5. 相手の身体を手の中へ収める
  6. その状態から圧や振幅を伝える

 

といった感覚です。

 

 

「皮膚のダブリを取る」と刺激が変わる

 

たとえば、皮膚表面へ真っすぐ圧を加えるだけでは、力の一部が皮膚の移動によって逃げてしまいます。

 

そこで、皮膚の余裕を軽く取った状態から軟部組織へ力を伝えます。

 

すると、それほど大きな力を使わなくても、

 

「弱いのに深く入る」

 

という感覚が出てきます。

 

この感覚を理解すると、長生で繰り返し指導される「把握」の意味が少し見えてきます。

 

 

「弱圧」と「強圧」は対立するものではない

 

長生術を習い始めた頃は、

 

「もっと強く押したほうが気持ちいいのでは?」

 

と感じる学生もいると思います。

 

実際、強い指圧が好きな人が長生術を初めて受けると、

 

「少し物足りない」

 

と感じることがあります。

 

しかし、長生術の目的は単純に弱く押すことではありません。

 

密着感や把握を重視する場合には弱い圧が使いやすく、軟部組織へより大きな機械的刺激を加えたい場合には圧を強めることもできます。

 

つまり、

 

弱圧か強圧かではなく、何を目的としてその刺激を使うのか

 

が重要です。

 

 

「把握+振幅」が長生らしい

 

さらに長生術では、把握した状態から身体へ心地よい振幅を加えていきます。

 

この振幅も、ただ左右に揺らせばよいというものではありません。

 

患者さんの身体の大きさや硬さに合わせながら、

 

患者さんに合わせた柔らかな三次元的方向への振幅刺激を加えていきます。

 

上手な人の施術を受けると、局所を押されているというより、

 

局所を中心に、身体全体が心地よく動かされている

 

ような感覚になります。

 

この「振幅刺激」に、

  • 密着
  • 把握
  • リズム
  • 施術者の身体操作

が合わさります。

 

この一連の操作にプラーナや精神療法の考えまで加わるところが、長生術の面白いところです。

 

 

長生術の特徴は「組み合わせ」にある

 

脊椎矯正だけを見れば、類似する技術は他の徒手療法にもあります。

 

振幅刺激だけを見ても、似た手法はあります。

 

軟部組織への圧刺激も珍しいものではありません。

 

しかし、

 

独特な把握を伴う軟部組織手技+振幅+脊椎・関節への操作+施術者の精神性や患者との関係性

 

を一つの施術体系としてまとめているところに、長生術らしさがあると私は考えています。

 

各パーツだけを取り出すのではなく、この「組み合わせ」まで理解して初めて長生術が見えてきます。

長生学園

長生術を体系的に学ぶ学校が、東京都大田区にある「長生学園」です。

 

正式名称は宗教法人 総本山長生寺附属 長生学園

 

1956年に設立され、あん摩マッサージ指圧師の国家試験受験資格を取得できる3年制の養成校です。長生学園公式サイトでは、伝統手技である長生術を学べる学校は全国で同校のみと案内されています。

 

長生学園の基本情報

 

項目

内容
修業年限3年間
学科あん摩マッサージ指圧師科
昼間部月~土 18:00~21:10
夜間部月~土 9:00~12:10

定員 

昼間部60名・夜間部60名
取得できる受験資格あん摩マッサージ指圧師国家試験受験資格
所在地東京都大田区仲六郷2-35-7
最寄駅京急本線「雑色駅」徒歩約4分

 

2027年度募集要項でも昼間部・夜間部とも3年間で、カリキュラムは同じと案内されています。

 

学費について

 

2026年中旬現在、学校公式サイトでは3年間の学費総額を350万円と案内しています。

 

このほか白衣・教材などの費用が3年間で15万円程度必要とされています。

 

また、条件を満たす場合は専門実践教育訓練給付金制度の対象となります。制度や金額は年度によって変更される可能性があるため、入学を検討している人は必ず最新の募集要項を確認してください。

 

 

長生術+あん摩・マッサージ・指圧を学ぶ

 

長生学園は「長生術だけを習う学校」ではありません。

 

国家資格取得に必要な医学科目と、あん摩・マッサージ・指圧を学びながら、長生術を3年間かけて基礎から応用まで学びます。

 

個人的には、ここが長生学園を選ぶ最大の意味だと思っています。

 

一般的なあん摩・マッサージ・指圧をベースとして持ちながら、

 

「長生術」というもう一つの施術体系を身につけられる

 

からです。

 

長生術を最終的にメインで使うか、一部だけ使うか、ほとんど使わないかは卒業後の施術者次第です。

 

しかし、選択肢として持っていること自体には価値があります。

 

 

「治療師の身体」をつくる

 

長生学園の実技では、患者さんの身体だけでなく施術者自身の身体の使い方も重視します。

 

基礎段階では床で実技を行い、

 

  • 重心移動
  • 姿勢
  • 体重の乗せ方
  • 手だけに頼らない力の伝え方

 

などを学びます。

 

これは長く施術を続けるうえで非常に重要です。

 

指の力だけで強く押し続けていれば、施術者自身の身体が先に壊れてしまいます。

 

身体全体を使って効率よく力を伝える感覚は、長生術に限らず、あん摩マッサージ指圧師として役立つ技術だと思います。

 

 

本質を理解するまでには時間がかかる

 

一方、長生術にはデメリットもあります。

 

それは、

 

何をやっているのか理解するまでに時間がかかること

 

です。

 

「この筋肉を○kgで押す」

 

「この関節を○方向へ動かす」

 

といった分かりやすい手技ではない部分があります。

 

密着や把握、振幅、プラーナなど、感覚的な要素も多く、授業を聞いただけで習得するのは難しいです。

 

したがって、長生術を身につけたいのであれば、授業だけでなく、

 

  • 自主練習する
  • 上級生と練習する
  • 先生の施術を受ける
  • 友人同士で施術し合う

 

さまざまな長生術を受け比べる

 

ことが非常に重要だと思います。

 

公式にも、実技教室が授業外に開放され、学年や昼夜間を越えた勉強会が行われていることが紹介されています。

 

長生学園あるある

ここからは少し肩の力を抜いて、実際に長生術を学んでいると感じやすい「長生学園あるある」を紹介します。

 

あくまで私の体験をベースにしたものなので、すべての学生に当てはまるわけではありません。

 

 

あるある① 「これ、弱すぎない?」と思う

 

強めの指圧やトリガーポイント療法などが好きな人ほど、最初はこう思いやすいです。

 

「もっと押したほうが効くのでは?」

 

しかし練習していくうちに、

 

「弱い」のではなく、

 

弱い力でも刺激を逃がさず伝えるための技術

 

を練習していることが分かってきます。

 

ここで「把握」が重要になってきます。

 

 

あるある② 先生によって手技がかなり違って見える

 

同じ「長生術」を教わっているはずなのに、

 

「先生によって全然違うじゃないか」

 

と感じることがあります。

 

リズム、圧、矯正の使い方、身体の使い方など、それぞれ個性があります。

 

最初は混乱します。

 

しかし学年が上がるにつれて、

 

「表面的なやり方は違うけれど、大切にしている部分は似ている」

 

と感じることも増えてきます。

 

逆に、どうしても自分には合わない考え方も出てきます。

 

すべてを盲目的に取り入れる必要はなく、自分で考えながら取捨選択していくことも重要だと思います。

 

 

あるある③ 「把握」の意味が後から分かる

 

1年生の頃に何度言われてもピンとこなかった言葉が、2年生、3年生になって突然理解できることがあります。

 

「先生が言っていたのは、これか!」

 

という瞬間です。

 

長生術にはこういう技術が結構あります。

 

頭で理解してから身体で再現するというより、

 

身体で経験した後に、以前聞いた説明の意味が分かる

 

という順番になることがあります。

 

 

あるある④ 自主練習でかなり差が出る

 

徒手療法全般に言えることですが、手技は授業を聞いているだけでは上手くなりません。

 

触った人数、触られた人数、フィードバックを受けた回数が重要です。

 

長生術は特に感覚的な部分が多いため、自主練習の有無で理解度に差がつきやすいと思います。

 

 

あるある⑤ 矯正に対する考え方が分かれる

 

学生でも先生でも、

 

「矯正は使いたい」

 

という人もいれば、

 

「積極的には使わない」

 

という人もいます。

 

これは悪いことではありません。

 

卒業後にどんな患者さんを診るのか、どんな臨床スタイルにするのかによって必要な技術は変わるからです。

 

長生術を習ったからといって、すべての技術を同じ頻度で使う必要はないと思います。

 

 

あるある⑥自分の「好きな刺激」が施術に出る

 

強押しが好きな人は、気づくと相手にも強く押します。

 

弱く包まれるような施術が好きな人は、他人にもそのように触れがちです。

 

しかし患者さんの好みは自分とは違います。

 

長生術を学ぶ過程では、

 

「自分が気持ちいい施術」と「相手に必要な施術」は違う

ということにも気づかされます。

 

これも治療師として大切な学びだと思います。

 

 

・・・・私の勝手なメモ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

以下の人には不向きです。

  • 本格的な指圧」を望んでいる。
  • 凝っている部位を丹念に解されることでの快感を得たい。

 

上記のマインドセットを施術に期待しているモノには、プラセボが働きにくい。

 

例えば、チョコレートが食べたいと思って、期待してチョコレートを買ったと思ったら、それはグミだった。というのと同じで。

もし、その人が「グミが好きだった」としても、今欲しいのはチョコレートであり、その期待感を裏切る行為をしてしまえば(どんなにグミのすばらしさを力説したとしても)、満足度は低い。

 

そして前述したように、心身一体という概念からも分かるように「心は体に反映する」ため、最大限の身体機能改善は望めない。

 

一方で、「長生術私は大好き」「長生術でしたい婦長が良くなった経験を持っている」などであれば、機械的刺激以上の効果を施術に乗せることが可能となる。

 

※これは長生術が効く人・効かない人と差が出る大きな誘因。

 

※低速度高振幅手技に関しても、その効果(特に持続的効果)は患者の信念にも大きく左右される(特に、目的が「癒着の剥離」ではなく、定期的にバキボキされることいよる一過性の症状変化を「良くなった」と勘違いしてメンテナンスと称して通い続ける例が該当する)。

長生学園の「学校附属治療院」

 

長生術に興味がある人には、文章を読むだけでなく、一度実際に施術を受けてみることをおすすめします。

 

その選択肢の一つが、長生学園に隣接している長生学園付属治療院(臨床実習室)です。

 

ここは単なる一般の治療院ではなく、長生学園の卒後研修施設としての役割も持っています。

 

国家資格取得後1~3年目の卒業生が施術を担当し、3年生は臨床実習の場として利用します。1・2年生も見学したり施術を受けたりできます。

 

付属治療院の基本情報

 

項目

内容
施設長生学園付属治療院
所在地東京都大田区仲六郷2-35-7・長生学園隣接
診療日火曜日~土曜日
診療時間11:00~19:00
施術料金2,000円・約50分
電話03-3738-8455

 

2026年中旬現在の公式案内によるものです。予約して利用することをおすすめします。

 

 

長生術を知りたいなら「受け比べ」がおすすめ

 

長生術について文章で何千文字読んでも、実際に受けたほうが理解は早いと思います。

 

さらに可能であれば、複数の施術者から受けてみるのがおすすめです。

 

同じ長生術でも、

 

  • 圧の強さ
  • 振幅
  • リズム
  • 矯正の使い方
  • 手の密着感

 

には違いがあります。

 

その違いを経験すると、

 

「やり方は違っても、共通している部分は何なのか」が見えてきます。

 

逆に実際に何度か受けてみて、

 

「自分には合わない」

 

と感じるのであれば、それも大切な判断材料です。

 

長生術は、人によって好みが分かれる施術だと思います。

 

強い指圧で「痛気持ちいい」刺激を受けることを目的としている人には、長生術の一般操作が物足りなく感じられる場合もあります。

 

一方で、

 

強い刺激が苦手

 

身体全体をゆっくり施術してほしい

 

揺らされるような刺激が好き

 

手で包み込まれるような施術が心地よい

 

という人には、非常に相性がよい可能性があります。

 

そして長生学園への入学を検討しているのであれば、なおさら一度は施術を受けておいたほうがよいでしょう。

 

長生術は、文章だけでは本質を理解しにくい手技です。

 

脊椎矯正だけでもない。

 

弱いマッサージでもない。

 

プラーナだけでもない。

 

脊椎・関節への操作、独特な軟部組織への触れ方、把握、振幅、リズム、患者さんとの信頼関係、施術者自身の心構え。

 

これらが重なったときに、初めて「長生術らしい施術」になるのだと私は考えています。

 

長生術に興味を持った人も、長生学園への入学を考えている人も、まずは実際にその「手」に触れてみてください。

 

文章では分からなかったことが、一度の施術で少し見えてくるかもしれません。

終わりに

ここまで、長生術について、

 

  • 脊椎矯正
  • プラーナ療法
  • 精神療法
  • 独自の軟部組織アプローチ

 

という特徴から、長生学園での学び、学校生活、付属治療院まで紹介してきました。

 

かなり長いページになりましたが、ここまで詳しく書いたのには理由があります。

 

それは、私自身が長生学園へ入学する前、「長生術とは結局何なのか」がよく分からなかったからです。

 

 

このページを書こうと思ったきっかけ

 

入学前、私も長生術についてインターネットで調べました。

 

しかし出てくるのは、

 

「脊椎矯正」

 

「プラーナ」

 

「精神療法」

 

「自然治癒力」

 

といった言葉が中心でした。

 

脊椎矯正は何となく想像できます。

 

しかし、

 

「プラーナ療法では具体的に何をするのか?」

 

「精神療法とマッサージがどう結びつくのか?」

 

「普通のあん摩・マッサージ・指圧とは何が違うのか?」

 

ということまでは、なかなか見えてきませんでした。

 

実際に長生術を受けても、最初の印象は、

 

「身体を揺らしながら、比較的弱い刺激で全身を施術するんだな」

 

という程度でした。

 

そして少し意外だったのは、入学すればすぐにすべてが明確になるわけでもなかったことです。

 

  • 先生によって圧の強さも違う。
  • 振幅も違う。
  • 矯正に対する考え方も違う。
  • プラーナについて尋ねても、表現の仕方が違う。

 

最初のうちは、

 

「結局、何が長生術の本質なのだろう?」

 

と余計に分からなくなることさえありました。

 

ただ、さまざまな先生の施術を受け、自分でも練習を重ね、西洋医学で学んできた知識とも照らし合わせていくうちに、

 

表面的な手技には違いがあっても、その奥にはある程度共通した考え方がある

 

と感じるようになりました。

 

このページで書いてきた、

 

「密着」

 

「把握」

 

「振幅」

 

「リズム」

 

「脊椎・関節への働きかけ」

 

「患者さんとの信頼関係」

 

「施術者自身の心の状態」

 

などが、それにあたります。

 

もちろん、これはあくまで私が長生術を学ぶ過程でたどり着いた一つの解釈です。

 

長生医学・長生療術に対する考え方には個人差があり、先生によっても、卒業生によっても異なります。

 

したがって、このページを「長生術の唯一の正しい解説」として読んでほしいとは思っていません。

 

むしろ、

 

「長生術って何をやっているのか分からない」

 

と感じている人が、自分なりに理解するための一つの材料になればと思って書いています。

 

 

「長い歴史がある」ことと「正しい」ことは別の話

 

長生術には長い歴史があります。

 

日本で生まれ、一つの療術として今日まで継承されてきたこと自体には大きな価値があると思います。

 

また、あん摩・マッサージ・指圧を学びながら、長生術という独自の施術体系まで身につけられることは、施術家として一つの強みになり得ます。

 

一方で、

 

「長い歴史があるから効果がある」

 

ということにはなりません。

 

伝統があることと、その治療理論が科学的に証明されていることは別の話です。

 

これは長生術に限ったことではありません。

 

カイロプラクティックでも、オステオパシーでも、さまざまな徒手療法でも同じです。

 

だからこそ私は、長生術を学ぶときにも、

 

  • 「なぜ、この手技を行うのか?」
  • 「身体には何が起こっているのか?」
  • 「別の説明はできないだろうか?」

 

考える姿勢が重要だと思っています。

 

 

「何が起きているか」を考える

 

私がこのページを書こうと思った直接的なきっかけの一つに、長生学園で受けた生理学の授業があります。

 

その授業で印象に残ったのが、

 

「今行っている手技に、どのような生理学的な意味があるのかを考えることが大切だ」

 

という趣旨の話でした。

 

これは、EBM(Evidence-Based Medicine:根拠に基づく医療)を学び、臨床で実践してきた私にとって非常に腑に落ちる言葉でした。

 

「この手技をすると患者さんが良くなった」

 

という経験は大切です。

 

しかし、

 

「なぜ良くなったのか?」

 

まで考えなければ、そこで思考が止まってしまいます。

 

たとえば長生術で身体へ振幅押圧を加えた結果、患者さんの筋緊張が低下したとします。

 

それを、

 

「プラーナが伝わったから」

 

と説明することもできるでしょう。

 

しかし同時に、

 

「心地よい触圧覚刺激やリズミカルな身体運動によって、神経生理学的な変化が起こったのではないか」

 

「施術に対する期待や安心感などの文脈効果も関与していたのではないか」

 

と考えることもできます。

 

前述したプラーナ療法について、私があえて西洋医学的な解釈をかなり詳しく書いたのも、このためです。

 

長生で伝統的に使われてきた言葉を否定する必要はありません。

 

しかし、

 

そこで起きている現象を、別の角度から説明できないか考えてみる。

 

その作業を続けることが、長生術をこれからの時代につなげていくうえでも重要なのではないかと思っています。

 

 

科学で説明できないから「間違い」とも限らない

 

一方で、ここには逆方向の注意も必要です。

 

現在の医学で十分に説明できないからといって、

 

「科学的に説明できない → 存在しない → 学ぶ価値がない」

 

と短絡的に考えるのも違うと思います。

 

医学には、現象が先に知られ、後からメカニズムが明らかになってきたものが数多くあります。

 

徒手療法についても、私たちがまだ十分理解できていない現象はあるでしょう。

 

だから私は、

 

「科学的根拠がまだ十分でないから全部否定する」

 

という立場でもなければ、

 

「長い歴史があり、先生がそう言っているから全部正しい」

 

という立場でもありません。

 

まず現象を見る。

自分でも体験する。

医学的に説明できる部分は説明する。

分からない部分は、分からないものとして残しておく。

 

これくらいの距離感がちょうどよいと思っています。

 

 

長生術を「信じるか、信じないか」だけにしない

 

長生術を学んだ卒業生でも、その後の付き合い方はさまざまだと思います。

 

長生術を臨床の中心にしている人。

 

一般操作だけを使っている人。

 

脊椎矯正だけを部分的に取り入れている人。

 

他の徒手療法と組み合わせている人。

 

ほとんど使わなくなった人。

 

どれが正解という話ではありません。

 

3年間学んだからといって、一生その考え方だけを使い続けなければならないわけでもありません。

 

重要なのは、

 

自分が何をしているのかを理解し、目の前の患者さんに必要なものを選択できること

 

だと思います。

 

そのためには、長生術だけを学ぶのではなく、解剖学、生理学、病理学、運動学、疼痛科学など、一般的な医学知識も学び続ける必要があります。

 

そのうえで、

 

「長生術のこの部分は使える」

 

「これは自分には必要ない」

 

「この考えは別の理論で説明したほうが理解しやすい」

 

と、自分なりに取捨選択していけばよいと思います。

 

 

このページが「長生術を考えるきっかけ」になれば

 

このページは、

 

  • 長生術に興味があり、これから学んでみたい人
  • 長生学園への入学を検討している人
  • すでに長生学園で学んでいるものの、「結局、長生術とは何なのだろう?」と感じている人

 

に向けて書きました。

 

私自身、入学前に、

 

「こういうページがあれば、もう少し長生術をイメージしやすかったのに」

 

と思えるものを目指しています。

 

そして、ここまで読んで、

 

「面白そうだから長生術を学んでみたい」

 

と思う人もいるでしょう。

 

逆に、

 

「自分には合わなさそうだ」

 

と思う人もいるでしょう。

 

どちらでもよいと思います。

 

長生術は、文章だけで完全に理解できるものではありません。

 

興味があるのであれば、まず実際に受けてみる。

 

そして、学ぶのであれば実際に手を動かす。

 

さらに、

 

自分の手で感じたことを、自分の頭でも考える。

 

伝統だから盲目的に信じるのでもなく、科学的に説明しきれないから切り捨てるのでもなく、

 

「なぜなのだろう?」

 

と考え続ける。

 

私自身も、このサイトを通じて長生術を学び直しながら、その答えを考えていきたいと思っています。

手技関連コンテンツ~一般操作を中心に~

長生学園では、長生術のなかでも主に「一般操作」を学ぶ比重がが高いので、内容も一般操作が中心です。

ただし、一般操作はある程度統一した手順・やり方が存在しますが、講師(あるいは先輩方)によって少しづつ異なるため、「一般操作の大枠を掴む」程度の認識で活用してもらえれば嬉しいです。

もちろん、記事を読むだけで実施できる訳ではないため、対象読者は以下になります。

  • 長生学園の学生さん
  • 長生術に興味があり、学校でどういったことを学ぶのか漠然とでも知りたい

 

 

上記記事を観覧するにあたっての留意点は以下になります。

 

エビデンス・メタ認知的考察は記載していない

学んだ内容を素直にそのまま受け入れつつ記載した記事になります。「郷に入れば郷に従え」といった感じで学生時代は学んでいましたし、その様な記述になっています。そのため、エビデンスの有無やメタ認知的考察はほとんど無い点はご了承下さい。

 

私にしか理解できない表現も含まれている

また、学生時代に私が作成した記事であり「私が調整術を研鑽するためのメモ的要素」がふんだんに盛り込まれているため、「ここで、ギューッとする」や「チョチョッと動かす感じ」など私が分かれば良い(=他者にはほぼ伝わらない)ような表現も混じっているかもしれません。また、文章で手技を記すことの限界もあります。その点はご了承下さい。

 

その他の記事

 

以下は「それ以外の長生術」や「長生学園以外で、私が習った整体施術」を記しています。

 

長生術には関係のない内容も「ついでに備忘録代わりに残しておきたい」との気持ちから掲載しており、このサイトにはそぐわない内容ではありますが、ご了承下さい。

 

痛み・痺れの緩和

  • 血液やリンパの循環促進、代謝促進。
  • 筋スパズム改善、姿勢・関節アライメントの適正化による神経絞扼の開放。
  • 適度な運動・コミュニケーションなどによる下降性疼痛抑制系の賦活。

麻痺・関節拘縮の改善

  • 適切な反復運動による中枢神経可塑的変化の促通。
  • (筋出力向上も含めた)廃用症候群改善による、動作の適正化。
  • 過緊張・筋短縮・関節副運動低下の改善。

リハビリ効果

  • 筋力・身体機能の維持・改善
  • 寝返り、起立着座、歩行などの基本的動作改善
  • 日常生活動作(ADL)の維持・改善