長生学園とは?実際に学んで感じた特徴・学生あるある・付属治療院を紹介

「長生術を学んでみたいけれど、長生学園ってどんな学校なんだろう?」

 

「入学すると、実際にはどんなことを学ぶの?」

 

「長生術に興味はあるけれど、文章を読んでもいまひとつイメージできない」

 

長生学園への入学を考えている人の中には、このような疑問を持っている人もいると思います。

 

 

また、すでに入学している学生さんの中にも、

 

「把握って結局どういうこと?」

 

「先生によって手技が違いすぎない?」

 

「自分のやり方はこれで合っているのだろうか?」

 

と悩みながら練習している人もいるかもしれません。

 

 

私自身も長生学園で長生術を学びましたが、長生術は授業を聞いたり文章を読んだりするだけで、すぐに理解できるような手技ではありませんでした。

 

実際に練習し、先生や上級生からフィードバックを受け、自分自身もいろいろな先生の施術を受ける。

 

その経験を何度も繰り返す中で、

 

「先生が言っていたのは、こういうことだったのか」

 

と後から理解できることが少なくありません。

 

そこでこのページでは、長生術を体系的に学ぶ「長生学園」について、基本的な学校情報だけでなく、実際に通って感じたこと、学生なら何となく共感できる「長生学園あるある」、そして長生術を実際に受けることができる「長生学園付属治療院」までまとめて紹介します。

 

入学を検討している人にも、現在長生術を練習している学生さんにも、何か参考になる部分があれば幸いです。

 

長生学園とは

 

長生術を体系的に学ぶ学校が、東京都大田区にある「長生学園」です。

 

正式名称は、

 

宗教法人 総本山長生寺附属 長生学園

 

です。

 

1956年に設立され、あん摩マッサージ指圧師の国家試験受験資格を取得できる3年制の養成校です。

 

長生学園では、国家資格取得に必要な医学科目や、あん摩・マッサージ・指圧を学びながら、伝統的な手技である「長生術」を3年間かけて学んでいきます。

 

長生学園公式サイトでは、長生術を学べる学校は全国で同校のみと案内されています。

 

 

長生学園の基本情報

 

項目

内容
修業年限 3年間
学科 あん摩マッサージ指圧師科
昼間部 月~土 9:00~12:10
夜間部 月~土 18:00~21:10

定員 

昼間部60名・夜間部60名
取得できる受験資格 あん摩マッサージ指圧師国家試験受験資格
所在地 東京都大田区仲六郷2-35-7
最寄駅 京急本線「雑色駅」徒歩約4分

 

2027年度募集要項でも、昼間部・夜間部とも修業年限は3年間で、授業時間帯は異なりますがカリキュラム・授業時間数は同じと案内されています。

 

入試制度や授業時間などは変更される可能性があるため、入学を検討している人は必ず長生学園公式サイトの最新情報を確認してください。

 

 

長生学園の学費について

 

2026年現在、長生学園公式サイトでは、入学金などを含めた3年間の学費総額を350万円と案内しています。

 

このほか、教科書・白衣などに3年間で約15万円の費用が必要とされています。

 

また、長生学園のあん摩マッサージ指圧師科は「専門実践教育訓練給付制度」の指定講座となっており、一定の条件を満たす人は給付を受けられる可能性があります。

 

給付制度の対象条件や金額は変更される可能性があるため、こちらについても学校公式サイトやハローワークで最新情報を確認してください。

 

 

長生術+あん摩・マッサージ・指圧を学ぶ

 

長生学園は、「長生術だけを習う学校」ではありません。

 

国家資格取得に必要な解剖学、生理学、病理学、臨床医学などを学びながら、あん摩・マッサージ・指圧、そして長生術を3年間かけて基礎から応用まで学びます。

 

個人的には、ここが長生学園を選ぶ大きな意味の一つだと思っています。

 

一般的なあん摩・マッサージ・指圧をベースとして持ちながら、

 

「長生術」という、もう一つの施術体系を身につけることができる

 

からです。

 

卒業後、長生術をメインに施術するのか、長生術の一部を取り入れるのか、あるいはほとんど使わないのかは施術者によって異なると思います。

 

すべての技術をそのまま使い続けなければならないわけではありません。

 

しかし、自分の施術の選択肢として持っていること自体には価値があると思います。

 

 

「治療師の身体」をつくる

 

長生学園の実技では、患者さんの身体だけでなく、施術者自身の身体の使い方もかなり重視します。

 

基礎段階では床で実技を行い、重心移動、姿勢、体重の乗せ方、手だけに頼らない力の伝え方などを繰り返し練習します。

 

これは、長く施術を続けていくうえで非常に重要だと思います。

 

指や腕の力だけで強く押し続けていれば、施術者自身の身体が先に壊れてしまいます。

 

身体全体を使い、できるだけ無駄な力を使わずに相手へ刺激を伝える感覚は、長生術だけでなく、あん摩マッサージ指圧師として長く仕事を続けるうえでも役立つ技術だと思います。

 

 

長生術は、本質を理解するまでに時間がかかる

 

一方で、長生術には難しいところもあります。

 

その一つが、

 

「何をやっているのか理解するまでに時間がかかること」

 

です。

 

長生術には、「この筋肉を○kgの力で押す」「この関節を○方向へ動かす」といった形だけでは表現しにくい部分があります。

 

  • 「密着する」
  • 「把握する」
  • 「振幅をつくる」
  • 「プラーナを込める」

と説明されても、1年生の頃には何のことかよく分からないことがあります。

 

授業を聞いただけで、

 

「なるほど。完全に理解した」

 

となるようなものではありません。

 

そのため、長生術を本当に身につけたいのであれば、授業以外での経験も非常に重要だと思います。

 

  • 自主練習をすること
  • 同級生や上級生と練習すること
  • 先生からフィードバックを受けること
  • 先生の施術を実際に受けること
  • 友人同士で施術し合うこと
  • そして複数の人から長生術を受け比べること

 

こうした経験を積み重ねていると、ある日突然、

 

「先生がずっと言っていたのは、この感覚なのか」

 

と分かることがあります。

 

長生術は、頭で理解してから身体で再現するというより、

 

身体で経験した後に、以前聞いた説明の意味が分かる

 

ということが結構あります。

 

ここからは少し肩の力を抜いて、実際に長生学園で長生術を学んでいると感じやすい「長生学園あるある」を紹介します。

 

あくまで私自身の体験をベースにしたものなので、すべての学生さんに当てはまるわけではありません。

 

 

長生学園あるある①「これ、弱すぎない?」と思う

 

強めの指圧やトリガーポイント療法などが好きな人ほど、最初はこう思いやすいです。

 

「もっと押したほうが効くのでは?」

 

しかし練習していくうちに、

 

「弱い」のではなく、

弱い力でも刺激を逃がさず伝えるための技術

 

を練習していることが分かってきます。

 

ここで「把握」が重要になってきます。

 

単純に強く押すのではなく、手掌を密着させ、相手の身体を把握した状態で刺激を伝える。

 

この違いが分かり始めると、長生術の一般操作に対する見方も少し変わってくると思います。

 

 

長生学園あるある② 先生によって手技がかなり違って見える

 

同じ「長生術」を教わっているはずなのに、

 

「先生によって全然違うじゃないか」

 

と感じることがあります。

 

リズム、圧、矯正の使い方、身体の使い方など、それぞれ個性があります。

 

最初は混乱します。

 

「先生Aから言われたことと、先生Bから言われたことが違う」

 

ということもあります。

 

しかし学年が上がるにつれて、

 

「表面的なやり方は違うけれど、大切にしている部分は似ている」

 

と感じることも増えてきます。

 

逆に、どうしても自分には合わない考え方も出てきます。

 

すべてを盲目的に取り入れる必要はなく、

 

いろいろな先生から学びながら、自分で考えて取捨選択していくこと

 

も重要だと思います。

 

 

長生学園あるある③「把握」の意味が後から分かる

 

1年生の頃に何度言われてもピンとこなかった言葉が、2年生、3年生になって突然理解できることがあります。

 

「先生が言っていたのは、これか!」

 

という瞬間です。

 

長生術には、こういう技術が結構あります。

 

特に「把握」はその代表だと思います。

 

頭で理解してから身体で再現するというより、

 

身体で経験した後に、以前聞いた説明の意味が分かる

 

という順番になることがあります。

 

だからこそ、1年生の頃にできなかったからといって、あまり焦る必要もないと思います。

 

その時には分からなくても、練習を続けていると後からつながることがあります。

 

 

長生学園あるある④ 自主練習でかなり差が出る

 

徒手療法全般に言えることですが、手技は授業を聞いているだけでは上手くなりません。

  • 触った人数。
  • 触られた人数。
  • フィードバックを受けた回数。

こうした経験が重要です。

 

長生術は特に感覚的な部分が多いため、自主練習の有無で理解度に差がつきやすいと思います。

 

授業では分からなかったことが、放課後に友人と何度も練習しているうちに分かることもあります。

 

逆に、自分では「できている」と思っていた手技でも、いろいろな人に受けてもらうと、

  • 「ちょっと痛い」
  • 「手が浮いている」
  • 「さっきの人の方が密着していた」

などと言われることもあります。

 

こうしたフィードバックは非常に重要です。

 

 

長生学園あるある⑤ 矯正に対する考え方が分かれる

 

学生でも先生でも、

 

「矯正は使いたい」

 

という人もいれば、

 

「積極的には使わない」

 

という人もいます。

 

これは悪いことではありません。

 

卒業後にどんな患者さんを診るのか、どんな臨床スタイルにするのかによって必要な技術は変わるからです。

 

長生術を習ったからといって、すべての技術を同じ頻度で使う必要はないと思います。

 

実際に自分が臨床へ出たときに、

 

「この患者さんには何が必要なのか」

 

という視点で技術を選択できればよいのだと思います。

 

 

長生学園あるある⑥ 自分の「好きな刺激」が施術に出る

 

強押しが好きな人は、気づくと相手にも強く押します。

 

弱く包まれるような施術が好きな人は、他人にもそのように触れがちです。

 

しかし、患者さんの好みは自分とは違います。

 

長生術を学ぶ過程では、

 

「自分が気持ちいい施術」と「相手に必要な施術」は違う

 

ということにも気づかされます。

 

これも治療師として大切な学びだと思います。

 

自分が受け手として好きな刺激をそのまま相手へ提供するのではなく、相手の反応を観察しながら刺激を調整する。

 

当たり前のことのようですが、実際に手技を練習していると意外と難しいところです。

 

長生術は、誰にでも同じように好まれる施術ではない

 

ここは私の個人的な考えになります。

 

長生術は、すべての人が同じように「気持ちいい」と感じる施術ではないと思っています。

 

たとえば、

  • 「本格的な強い指圧を受けたい」
  • 「凝っているところを集中的に、痛気持ちいいくらい押してほしい」

という目的で施術を受けに来た人にとっては、長生術の一般操作が物足りなく感じられることがあります。

 

施術に対して何を期待しているのかは、とても重要です。

 

少し極端なたとえですが、

 

「今日はチョコレートが食べたい」

 

と思ってチョコレートを買ったつもりなのに、食べてみたらグミだった。

 

というようなものです。

 

その人が普段グミを好きだったとしても、

 

「今食べたかったものはチョコレート」

 

なのであれば、満足度は下がります。

 

徒手療法でも同じように、

 

「どのような施術を期待しているのか」

 

によって、患者さんが感じる満足感や治療体験は変わります。

 

一方で、

  • 「長生術のような柔らかい刺激が好き」
  • 「以前長生術を受けて身体が楽になった経験がある」
  • 「揺らされるような施術が心地よい」
  • 「矯正をしてもらうと楽になる」

という人には、長生術が非常に心地よく感じられることもあります。

 

つまり、「長生術が優れているか・劣っているか」という単純な話ではなく、患者さんが求めている刺激や施術スタイルとの相性も重要だと思います。

 

そして、この「長生術がどのような施術なのか」という部分は、文章だけではなかなか伝わりません。

 

そこで、長生術に興味がある人には、一度実際に施術を受けてみることをおすすめします。

 

 

長生術に興味があるなら、一度「受けてみる」と分かりやすい

 

私は長生術について文章を書いていますが、正直なところ、

 

長生術は文章や動画だけで理解するのが難しい手技

 

だと思います。

 

もちろん、学生であれば自分で何度も練習し、先生や同級生からフィードバックを受けることが一番重要です。

 

しかし、

 

「長生術とはどういう施術なのか」

 

を理解するもう一つの方法が、

 

自分自身が上手な長生術を受けてみること

 

です。

 

  • 「密着」
  • 「把握」
  • 「振幅」
  • 「リズム」

という言葉を何度説明されても分からなかったのに、施術を受けると、

 

「ああ、こういう感じなのか」

 

と一気につながることがあります。

 

入学を検討している人であれば、なおさら一度は長生術を体験してから判断した方がよいと思います。

 

その選択肢の一つが、長生学園に隣接している長生学園付属治療院です。

 

 

長生学園の「付属治療院」

 

長生学園付属治療院は、単なる一般の治療院ではありません。

 

長生学園卒業後の臨床力を養う「卒後研修施設」としての役割を持っています。

 

国家資格取得後1~3年目の卒業生が施術を担当し、長生学園の教員による指導を受けながら長生術を研鑽しています。

 

また、在学中の3年生は臨床実習の場として利用し、1・2年生も見学したり、実際に施術を受けたりすることができます。

 

学生にとっては、つい最近まで自分たちと同じように長生術を学んでいた先輩が、実際に患者さんを施術している姿を見ることができる場所でもあります。

 

長生術を学んでいる学生さんなら、一度施術を受けてみるだけでも勉強になると思います。

 

 

長生学園付属治療院の基本情報

 

項目

内容
施設 長生学園付属治療院
所在地 東京都大田区仲六郷2-35-7・長生学園隣接
診療日 火曜日~土曜日
診療時間 11:00~19:00
施術料金 2,000円・約50分
電話 03-3738-8455

 

2026年現在の学校公式案内による情報です。

 

予約優先となっているため、利用する場合は事前に確認・予約しておくことをおすすめします。

 

 

長生術を知りたいなら「受け比べ」もおすすめ

 

長生術について文章で何千文字読んでも、実際に受けてみた方が理解が早いことがあります。

 

さらに可能であれば、

 

複数の施術者から長生術を受けてみる

 

ことをおすすめします。

 

同じ長生術でも、施術者によって圧の強さ、振幅、リズム、矯正の使い方、手の密着感はかなり違います。

 

これは学生時代にも感じると思います。

 

先生によって、施術の印象がかなり違います。

 

しかし何人かの施術を受け比べていると、

 

「やり方は違うけれど、共通している部分は何なのか」

 

が少しずつ見えてきます。

 

逆に、実際に何度か受けてみて、

 

「自分には合わない」

 

と感じるのであれば、それも大切な判断材料です。

 

長生術は、人によって好みが分かれる施術だと思います。

 

強い指圧で「痛気持ちいい」刺激を受けることを目的としている人には、長生術の一般操作が物足りなく感じられる場合があります。

 

一方で、強い刺激が苦手な人、身体全体をゆっくり施術してほしい人、揺らされるような刺激が好きな人、手で包み込まれるような施術が心地よい人には、非常に相性がよい可能性があります。

ちなみに、長生術が身についてきた段階になると弱刺激だけでなく強刺激も使い分けれるようになります(指圧のようなグーっと押し込む刺激ではありません)。技術レベルが一定以上の向上すれば刺激の強弱はコントロールできるようになる点は、ここで補足しておきます。

 

そして、長生学園への入学を検討しているのであれば、なおさら一度は施術を受けておいた方がよいと思います。

 

 

長生術は「自分でやる」「人から受ける」の両方が大切

 

長生術は、文章だけでは本質を理解しにくい手技です。

  • 脊椎矯正だけでもありません。
  • 弱いマッサージでもありません。
  • プラーナだけでもありません。

 

脊椎・関節への操作、独特な軟部組織への触れ方、密着、把握、振幅、リズム、患者さんとの信頼関係、施術者自身の心構え。

 

これらが重なったときに、初めて「長生術らしい施術」になるのだと私は考えています。

 

学生さんであれば、とにかく練習することが重要です。

  • いろいろな人に触れる。
  • いろいろな人からフィードバックをもらう。
  • そして同時に、いろいろな先生や先輩の施術を受けてみる。

 

自分で施術しているだけでは分からなかったことが、自分が患者役になることで突然分かることがあります。

 

  • 「この密着感か」
  • 「この振幅なら気持ちいいのか」
  • 「自分は圧を入れるときに急すぎたのかもしれない」
  • 「先生によってやり方は違うけれど、確かに共通しているものがある」

 

そうやって少しずつ、自分なりの長生術が出来上がっていくのだと思います。

 

長生術に興味を持った人も、長生学園への入学を考えている人も、現在長生学園で手技に悩みながら練習している学生さんも、機会があればぜひいろいろな「手」に触れてみてください。

 

文章を読んでいるだけでは分からなかったことが、一度施術を受けただけで少し見えてくるかもしれません。