側臥位あん摩ー頸部

マッサージ(要パス)

側臥位あん摩ー肩背・腰部は以下の通り。

 

  1. 後頸部小指軽擦
  2. 側頸部四指軽擦
  3. 頸部1線母指揉捏
  4. 頸部2線母指揉捏
  5. 頸部3線母指揉捏
  6. 後頭下線母指揉捏
  7. 頸部1線母指圧
  8. 頸部2線母指圧
  9. 頸部3線母指圧
  10. 後頭下線母指圧
  11. 頸部全体叩打(切打) + 頸部全体曲手(煽り手)
  12. ①②の軽擦

 

基本的に、頸部をマッサージする際は、頭側から背側へ向かって立ちアプローチする。

 

以降は、左側臥位を想定して記載

 

後頸部小指軽擦・側頸部四指軽擦(右側臥位で左頸部アプローチを想定)

 

3回ほど軽擦する。

 

後頸部小指軽擦

1線(棘突起横の筋腹)を小指球で尾側⇒頭側へナゾルように軽擦。

 

側頸部四指軽擦

横突起ラインを4指で尾側⇒頭側へナゾルように軽擦。

 

後頸部・側頸部ともに手の場所はほとんど変わりない。位置はほとんど変えずに「小指球」or「4指」のどちらを用いるかで部位を変えるだけ。

 

いずれも「頭側へ立っていいること」「服の袖が邪魔になること」を考慮し、尾側⇒頭側へなぞるようにアプローチする。

 

 

頸部1・2・3線母指揉捏(左側臥位を想定)

 

頭背側へ位置し、首の付け根に右母指を当てて、他の4指は頸部を下からすくうようにホールドする(頸部は揉捏する際に不安定なので、このようにホールドすることで安定性がグッと増す)。

 

で、左手母指を右手へ重ね(重ね母指)、4指はフワッと鎖骨に当たる様にする(左手4指を強く握ってしまうと不快なので注意すること!!)。

 

「重ね母指」の両母指は「ハの字」になるように当てる。

 

それで「線状に漸増漸減」「輪状に漸増漸減」「普通に輪状」でも良い(指圧は普通に圧すればOK)。

 

生井先生の揉捏は「(漸増漸減というよりは)しっかりと圧を加えた状態での揉捏」が特徴なので覚えておく。この手技は「長生の伏臥位頸部アプローチ別法」や「長生の側臥位頸部アプローチ」や「包丁研ぎ」と類似しており、(横断ではなく)縦断揉捏マッサージ」となるため、全て同じ方法として覚える。菅沼さんも言っていたが、頸椎を走行している筋群は「当尾側」なので、首根っこを掴んで「腹背側」へ動かす操作だと筋肉を切ってしまうからNGだとか。そういう意味でも、この方法はおススメ。長生きるでは「椎間を開く」という目的を持っており、その結果として振幅が加わる(振幅は目的ではなく結果)。この際の「椎間を開くための頸椎長軸方向への刺激」は非常にソフトで構わないし、振幅範囲も狭いので(めまいなどを発症していない患者であれば)不調を起こさせることなく使うことが出来る。「いた気持よいくらい強くしてやろう」という意気込みよりも「弱い刺激でチョコチョコ椎間離開してあげて眠ってもらおう」という気持ちでやると効果的だと左近先生は語る(もちろん、生井先生は比較的ガシガシと揉捏するので、目的によってはそれもアリだが)。

 

関連記事

⇒「長生ー側臥位編

⇒「伏臥位:上部体幹・上肢編

 

1線は斜め45°の角度で、なおかつ頸部前面をホールドすると不快なので、意外と難しい。

 

頸部をベッド側へ回旋したり、自身も斜めから圧するなどの工夫が必要。

 

 

頸部1線母指揉捏

頸部1線とは棘突起の横にある筋腹を指す。

線状揉捏・輪状揉捏のどちらでも良いとのこと。

 

頸部2線母指揉捏

頸部2線とは棘突起の横にある「1線の筋腹(僧帽筋?)」と「その外側にある筋腹(胸鎖乳突筋?斜角筋)」の間にある溝『頸溝部』を揉捏していく。

ここは、猫の首ねっっこを掴む際に当たる場所(悪いことをした子供の首根っこを掴む際に引っかかる場所)と覚えると良いとのこと。

 

頸部3線母指揉捏

胸鎖乳突筋のラインなので「母指揉捏」と記載しているが、4指(輪状)揉捏でも良いのではと先生は言っていた。

胸鎖骨頭の若干尾(腕神経叢部のコリコリ)から頭側へ向かって揉捏していく。

過敏なので1・2線よりも愛護的に。

 

 

3線の別法:頸動脈反射(へーリングブロイエル法)を用いた4指圧迫(おススメ)

 

3線に関しては別法を生井先生はおススメしていた。

 

へーリングブロイエル反射で、文字通り(色んな所へ迷走している)迷走神経が抑制されてリラックスすることが出来る。

 

乳様突起を起始部とした胸鎖乳突筋を、胸骨頭ラインを基準に「下顎角より若干尾側」で「胸鎖乳突筋の前縁(胸骨頭の前縁)」に沿うように「右手4指」をフックさせるようにして圧迫する。

 

体幹が後方に倒れていて頸部が伸展していたら、胸鎖乳突筋が伸張して頸動脈の拍動をとらえにくい(4指を引っ掛けにくい)ので、しっかり体幹はベッドと90°の角度に立てておく。

 

1分間軽くホールドして頸動脈反射を誘発させれば、胸鎖乳突筋は緩む。

 

4指を引っ掛けてホールドし、反対手の固定は必要ない(頸動脈を圧迫しているだけなので)。

 

左右どちらの指で実施してもOK。

  • 右手で触れる場合は、患者にそっぽを向くような歩行肢位
  • 左手で触れる際は、頭背側へ位置し、尾背側へ向くようにそっぽを向くような歩行肢位

 

 

後頭下線母指揉捏(左側臥位を想定)

 

後頭下線を母指揉捏「C2棘突起⇒乳様突起(中心から外側)」まで実施する。

 

亜門・天柱・風池・かん骨のライン。

 

 

包丁を研ぐような動きで首の付け根・横突起・腕神経叢付近をアプローチ

 

前腕回内位で、母指と示指をクロスし「中指・薬指・小指」を揃える。

 

その状態で「中指・薬指(小指は皮膚に触れている程度)」に圧を加えつつ、包丁を研ぐように尾側へ「スコップを掘るような刺激圧」を加えていく。

 

手順は以下の通り。

  1. 患者は側臥位で、PTは患者の頭側へ立つ。
  2. 前述した状態で、当該の筋へ指を当てる。
  3. 手前へ皮膚を引くことで皮膚のダブリを取り、そこから(しっかりと加圧した状態で)前方へ「包丁を研ぐように押し出すこと」で筋へ刺激を与える。

 

腕神経叢・横突起(+横突起のチョット後方)・肩井など「ゴリゴリした部位」が包丁研ぎとして特におススメ。アプローチ時は少し痛いが、実施した後に凄く楽スッキリする!

 

皮膚のダブリを取った範囲くらい押し出す。つまり、押し出す範囲を広くし過ぎない。

最初はゆっくりしか出来ないかもしれないが、繰り返し実施することで、テンポよくスピーディーにできるようになる。

「テンポ」「スピーディー」を意識しすぎると筋膜の表面をなぞっているだけになってしまう(小岩さんに言われた)。なので、テンポよくスピーディーに実施できるようになっても「加圧した状態での包丁研ぎ」となるよう注意するのがポイント。

 

やり方に混乱したら「スコップで掘るように」というイメージを持てばOK。これですべては解決する。少し混乱していた際に、市場さんが教えてくれたアドバイス!

 

 

天中・風池・亜門を目に向かって押す

 

ヘルメットを脱がすように。

 

反対手は額を固定。

 

重ね母指が本来のアプローチだが、首が動いて難しい。

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